- 2021/10/25 掲載
長期金利、0.1%に上昇=世界的インフレ懸念で6カ月ぶり水準
東京債券市場で25日、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが前週末比0.005%上昇し0.1%に達した。4月半ば以来約6カ月ぶりの高水準。世界的なインフレ懸念による海外金利の上昇などが影響した。
新型コロナウイルスワクチン普及による世界経済の回復で原油を含む原燃料の需給が逼迫(ひっぱく)し、米国などでインフレ懸念が強まっている。これに伴い、米国では早期利上げ観測が高まり、長期金利が上昇。つられる形で日本の金利も上昇した。
また、24日投開票の参院補欠選挙での自民党の一部敗北を受け、「(衆院選を経て自民政権が続けば)来年の参院選に向けて、国債増発を伴う大型の経済対策が打ち出されるとの思惑が強まった」(市場関係者)ことも金利上昇につながったとみられる。
【時事通信社】
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