- 2021/10/27 掲載
前場の日経平均は反落、利益確定が先行 好決算支えに下げ渋る
ただ、好決算が下支えとなり、下げ渋っている。
26日の米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が最高値を付けたものの、フェイスブックに売りが出たことで上値は重くなった。米株高が好材料となりながらも、日本株は前日の大幅上昇で警戒感も生じ、売り優勢でスタート。好決算銘柄はおおむね買い優勢となる中、通期見通しを上方修正しても日本電産のように市場予想を下回る銘柄の中には軟化するケースもあった。
市場では「好決算銘柄を中心に底堅く推移するため、これらが株価全般を下支えすることになりそうだ」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声や、「好業績株は買われるものの、全体的には戻り売りが警戒され、好地合いが2日と続かない。個別物色で対処する場面だろう」(雨宮総研・代表の雨宮京子氏)との指摘もある。
TOPIXは0.42%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3486億6700万円だった。東証33業種では、海運業、非鉄金属、電気機器などが下落し、上昇は食料品、輸送用機器など7業種にとどまっている。
個別では、業績見通しの下方修正をしたキヤノンが軟調に推移したほか、ソニーグループも反落。レーザーテックなど半導体関連株もさえない。半面、日東電工など業績予想を上方修正した銘柄の上昇が目立つ。
東証1部の騰落数は、値上がりが609銘柄、値下がりが1471銘柄、変わらずが102銘柄だった。
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