- 2021/10/27 掲載
英フルタイム賃金、08年以来の高い伸び コロナ支援策が押し上げ
ONSの年次調査は、月次統計よりもカバー範囲が広く、就業環境をより正確に反映するとされていたが、政府のコロナ対応の影響でどちらのデータにも歪みが生じている。
年次調査によると、4月時点のフルタイム就業者の週間賃金は前年4月から4.3%増加、インフレ調整後で1.7%増だった。
ただ、年間賃金(中央値)は3万1285ポンド(4万3023ドル)と前年比0.6%減少し、パンデミック下で所得が減少したことを示した。
ONSは「2021年は大半の就業者の賃金が増加したが、20年にパンデミックによる影響が最も深刻だった人、特に賃金が低い職に就いている比較的若い男性で顕著だった」と述べた。
清掃などの単純労働の賃金は7.7%増加。管理職は変わらずだった。
最低賃金の引き上げも、単純労働の賃金を押し上げた。
男女の賃金格差はフルタイムで7.9%と前年の7.0%から拡大。ただパンデミック前の9.0%よりは縮小した。
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