- 2021/10/30 掲載
米国株式市場=小幅高、アマゾン・アップル下落もマイクロソフトに買い
マイクロソフトは331.62ドルと最高値で引けた。時価総額は2兆4900億ドルとなり、アップルの約2兆4800億ドルを上回った。
アップルは1.81%安。10─12月期について「前年比の需要の伸びは非常に堅調になると見込んでいる」とした上で、供給制約の影響は7─9月期の60億ドルよりも大きくなるとの見通しを示した。
アマゾンも2.15%下落。インターネット通販事業が減速する中、人手不足などによるコスト増加が年末商戦と重なる第4・四半期の業績に影響を及ぼす可能性があるとの見方を示した。
アメリプライズ・フィナンシャル(ボストン)のチーフ市場ストラテジスト、デービッド・ジョイ氏は、時価総額で全体の10%を占めるアップルとアマゾンの2社が売られても市場全体を示す指数は底堅く推移したと指摘。これは現在のトレンドが損なわれていないことを示唆するとした。
S&P総合500種は序盤の取引で一時0.65%安となる場面があった。週間では1.3%上昇。上昇は4週連続で、4月以降で最長となった。月間では6.9%高と上昇率は2020年11月以降で最大となった。
ダウ工業株30種は週間で0.4%上昇、ナスダック総合は2.7%高となり、ともに4週連続の上昇となった。月間上昇率はダウが5.8%で3月以来、ナスダックが7.3%で20年11月以来の大幅高となった。
リフィニティブのデータによると、29日午前時点でS&P500構成銘柄のうち279社が決算を発表し、82.1%が市場予想を上回った。第3・四半期の増益率は39.2%となっている。
米商務省が29日発表した9月の個人消費支出は前月比0.6%増と、市場予想の0.5%増を上回った。8月の消費支出も当初発表の0.8%増から1.0%増に上方改定され、消費支出が底堅く推移していることが示された。しかし、世界的な供給制約を背景に自動車などの商品が不足し、物価押し上げにつながっている。
個別銘柄では、製薬大手アッヴィが4.56%上昇。2021年の調整後利益見通しを引き上げた。上方修正は今年に入り3回目。
一方、コーヒーチェーン大手スターバックスは6.30%安。28日発表した第4・四半期(10月3日まで)決算は、世界の既存店売上高が市場予想を下回った。中国での新型コロナウイルス感染再拡大に伴う店舗閉鎖などの影響が重しとなった。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.14対1の比率で上回った。ナスダックでは1.02対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は111億2000万株。直近20営業日の平均は103億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35819.56 +89.08 +0.25 35712.2 35852. 35633.
8 53 20
前営業日終値 35730.48
ナスダック総合 15498.39 +50.27 +0.33 15323.2 15504. 15323.
9 12 29
前営業日終値 15448.12
S&P総合500種 4605.38 +8.96 +0.19 4572.87 4608.0 4567.5
8 9
前営業日終値 4596.42
ダウ輸送株20種 15906.58 -15.11 -0.09
ダウ公共株15種 915.91 -5.24 -0.57
フィラデルフィア半導体 3451.27 +12.44 +0.36
VIX指数 16.26 -0.27 -1.63
S&P一般消費財 1585.72 -0.39 -0.02
S&P素材 534.41 -2.70 -0.50
S&P工業 883.30 +0.01 0.00
S&P主要消費財 741.09 -0.91 -0.12
S&P金融 669.09 -2.91 -0.43
S&P不動産 298.83 -3.61 -1.19
S&Pエネルギー 436.19 -2.93 -0.67
S&Pヘルスケア 1559.32 +14.66 +0.95
S&P通信サービス 275.13 +2.27 +0.83
S&P情報技術 2836.88 +12.25 +0.43
S&P公益事業 339.84 -2.16 -0.63
NYSE出来高 11.68億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 29005 + 225 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 28990 + 210 大阪比
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