- 2021/11/02 掲載
米国株式市場=最高値更新、テスラやエネルギー株が押し上げ
[1日 ロイター] - 米国株式市場は上昇し、主要株価指数が終値での最高値を更新した。米電気自動車(EV)大手のテスラやエネルギー株が上昇を主導した。投資家の間では、今週開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)に関心が集まっている。
ダウ工業株30種は取引時間中に初めて3万6000ドルを突破する場面もあった。緩和的な金融政策などを背景に、S&P総合500種は年初来22.8%上昇している。
米連邦準備理事会(FRB)は2─3日のFOMCで、月額1200億ドルの資産買い入れの縮小開始を決定するとみられている。投資家は金利やインフレの持続性を巡るFRBの見解にも注目している。
キングスビュー・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ポール・ノルテ氏は「今回(の会合)は比較的重要なイベントになる。債券買い入れ縮小の道筋が示されるだろう」と述べた。
テスラは8.5%上昇し、S&P500一般消費財を押し上げた。同社は先週に時価総額が1兆ドルを超えて以降、株価が大きく上昇している。
S&P500の主要セクターではエネルギーが1.6%高で上げを主導。一方、通信サービスは0.7%下落した。
小型株中心のラッセル2000指数は2.7%高で、8月下旬以来の大幅な上昇率となった。
経済指標では、米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業景気指数が前月から低下し、予想を下回った。全ての業種で原材料調達にかかる時間が過去最長となり、供給網の制約が引き続き経済活動の重しになっていることが裏付けられた。
リフィニティブによると、第3・四半期の企業決算は、S&P500構成企業の半数以上が発表を終えた段階で、39%の増益になるとみられている。
インベスコのグローバルマーケットストラテジスト、クリスティナ・フーパー氏は「主要企業で予想を下回ったケースもあったが、決算を巡る投資家心理は引き続きポジティブだ」と語った。
ハーレー・ダビッドソンは9.1%高。欧州連合(EU)が同社のバイクやウイスキー、モーターボートなど米国製品への報復関税を撤廃した。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.84対1の比率で上回った。ナスダックでは3.05対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は105億株。直近20営業日の平均は103億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35913.84 +94.28 +0.26 35833.65 36009.74 35797.97
前営業日終値 35819.56
ナスダック総合 15595.92 +97.53 +0.63 15541.26 15598.95 15470.82
前営業日終値 15498.39
S&P総合500種 4613.67 +8.29 +0.18 4610.62 4620.34 4595.06
前営業日終値 4605.38
ダウ輸送株20種 15943.09 +36.51 +0.23
ダウ公共株15種 919.82 +3.91 +0.43
フィラデルフィア半導体 3506.28 +55.01 +1.59
VIX指数 16.41 +0.15 +0.92
S&P一般消費財 1608.80 +23.08 +1.46
S&P素材 535.62 +1.21 +0.23
S&P工業 886.00 +2.70 +0.31
S&P主要消費財 741.67 +0.58 +0.08
S&P金融 669.66 +0.57 +0.08
S&P不動産 299.43 +0.60 +0.20
S&Pエネルギー 443.11 +6.92 +1.59
S&Pヘルスケア 1557.20 -2.12 -0.14
S&P通信サービス 273.31 -1.82 -0.66
S&P情報技術 2834.68 -2.20 -0.08
S&P公益事業 341.18 +1.34 +0.39
NYSE出来高 8.66億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 29590 + 40 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 29570 + 20 大阪比
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