独ＧｆＫ消費者信頼感指数、12月は－1.6に低下　コロナやインフレで

［ベルリン　２５日　ロイター］ - ドイツの市場調査グループＧｆＫが２５日発表した１２月の独消費者信頼感指数はマイナス１．６と、前月改定値のプラス１．０から低下した。

新型コロナウイルスの感染拡大やインフレの進行が重しとなった。クリスマス商戦の見通しが悪化した。

調査は約２０００人を対象に実施した。

指数は６月以来の低水準。ロイターがまとめた市場予想はマイナス０．５だった。

ＧｆＫのエコノミスト、ロルフ・ビュルクル氏は、新型コロナ第４波で、店舗やレストランの制限措置が追加で導入されるのではないかとの懸念が浮上したと指摘。インフレ率が４％を超え、家計の購買力も低下しているとの見方を示した。

同氏は「こうしたことが重なり、クリスマス商戦の見通しが悪化している」と述べた。

個人所得と景気見通しの双方が悪化し、購買性向が９カ月ぶりの水準に低下した。

家計支出の見通しが厳しいことから、第４・四半期のドイツ経済はゼロ成長となる公算が大きい。