- 2021/11/25 掲載
公的資金「普通株転換が失敗」=新生銀社長、返済困難に
新生銀行の工藤英之社長は25日、インターネット金融大手SBIホールディングスによるTOB(株式公開買い付け)に対する買収防衛策を24日に取り下げたことを受け、オンラインで記者会見した。この中で工藤氏は、同行が抱える公的資金について「普通株式に転換したのが失敗だった」との認識を示した。
同行の公的資金は、1998年に経営破綻した日本長期信用銀行に優先株式の形で注入されたもの。今なお約3490億円の返済にめどが立たず、新生銀に買収を仕掛けたSBIの批判の的となっていた。
公的資金は2008年までに全て普通株に転換されたため、返済には株価上昇が条件となっている。工藤氏は「全株主に同じ価値を提供しないといけなくなった」と述べ、普通株転換で返済が一気に困難になったとの考えを示した。
【時事通信社】
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