- 2021/12/08 掲載
日経平均は続伸、買い戻し継続 オミクロン警戒が緩和
日本株は、米株高を好感し、前日の好地合いを引き続いで上昇した。「直近の下落で売られすぎた銘柄は多く、買い戻しの動きが続いた」(国内証券)といい、幅広く物色された。ハイテク株が相場を牽引。米株市場でフィラデルフィア半導体指数が一時5%超の大幅高となり、半導体装置関連は総じて堅調となった。
一方、200日移動平均線(2万8903円63銭=8日)付近では戻り売りが警戒され、上値を抑えられた。今週末の11月米消費者物価指数(CPI)の発表や、14―15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控えており、警戒感がくすぶる。
ただ、直近の下落局面では8月や10月の安値をつけることなく反発しており、市場では「リバウンドの反動が今後、多少はあるかも知れないが、下値は固まってきたようだ」(証券ジャパンの大谷正之投資情報部長)との見方も聞かれた。
TOPIXは0.62%高で取引を終了。終値ベースで2000ポイントを回復した。オミクロン株の出現が伝わる前の11月25日以来。
東証1部の売買代金は3兆0620億9400万円だった。東証33業種では、精密機器、その他製品、医薬品など15業種が上昇した一方、不動産業、海運業、倉庫・運輸関連業など18業種が値下がりした。
個別では、東京エレクトロンや信越化学工業、TDKなどがしっかり。任天堂やソニーグループも買われた。一方、トヨタ自動車や住友不動産、ソフトバンクグループがさえない動きとなった。商船三井などの海運株も軟調だった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1195銘柄(54%)、値下がりが904銘柄(41%)、変わらずが85銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28860.62 +405.02 28792.89 28,621.47─28,897.44
TOPIX 2002.24 +12.39 2006.18 1,994.51─2,008.64
東証出来高(万株) 121977.00 東証売買代金(億円) 30620.94
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