［８日　ロイター］ - 米ニューメキシコ州の公共規制委員会は８日、米再生可能エネルギー会社アバングリッドが提案した米電力会社ＰＮＭリソーシズの買収計画（８０億ドル規模）を阻止することを全会一致で決定した。

公共料金を支払う州民が受けるメリットよりもリスクのほうが大きいと判断した。

アバングリッドの親会社であるスペインの再生エネルギーグループ、イベルドローラにとっては打撃となった。同社は今回の買収を通じて、米国西部に事業を拡大し、時価総額２００億ドルを超えるクリーンエネルギー会社を設立する計画だった。

ＰＮＭとアバングリッドは決定に失望したと表明した。

公共規制委員会の委員は採決に先立ち、アバングリッドが運営するメーン州の電力会社のサービス実績や、イベルドローラのイグナシオ・ガラン最高経営責任者（ＣＥＯ）がスペインで捜査対象となっていることなどに懸念を示していた。