- 2021/12/13 掲載
中国、過度の人民元上昇を避けるべき=元外管局高官
管氏は週末にソーシャルメディアへの投稿で、為替レートの変動・柔軟性にとっての課題は、通貨がオーバーシュートして経済のファンダメンタルズから逸脱する可能性だと指摘。「市場の需給が今年の人民元上昇の支配的な力となった一方、国内の外貨購入と対外投資チャンネルを秩序だって拡大することが通貨を安定させる鍵となるだろう」とした。
中国人民元は今年、アジア通貨の中で最も好調な通貨の一つで、堅調なドルに対して約3%上昇している。貿易加重ベースでは、2015年終盤以来の高値となっている。
管氏は「多国間の人民元為替レートの上昇は競争力を巡る懸念を引き起こしている」とし、具体的な政策提言として、顧客がオンショアまたはオフショアでの外貨両替を自由に選択できるように政策上の差別を撤廃することや、国内での外貨購入や国内市場での為替リスクヘッジをサポートするために適格投資家向けの対外投資スキームの管理を改善することなど、多くの施策を示した。
中国人民銀行(中央銀行)は、現在7%としている金融機関の外貨の預金準備率を12月15日から200ベーシスポイント(bp)引き上げて9%にすると発表。引き上げは今年2回目となり、市場では最近の急激な人民元上昇を緩和する狙いがあるとの見方が出ている。
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