- 2021/12/17 掲載
米国株式市場=ナスダック大幅安、FOMC受け成長株に売り
エヌビディア、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、テスラが2.6─6.8%安と軒並み下落し、ナスダックとS&P総合500種を圧迫した。ダウ工業株30種も小幅に下落した。
これらの大型グロース(成長)株の大方は今年の市場全般をアウトパフォームしており、エヌビディアは年初来100%超上昇している。
FRBは14─15日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、テーパリングを加速することを決め、来年3月に資産購入が終了すると見込んだ。また、2022年中に計3回の0.25%ポイント利上げを行う見通しを示した。
これを受け、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関連したインフレ高進への懸念は後退したが、この日はグロース株の売りにつながった。
景気回復の恩恵を受けるとみられる銘柄を含むS&P500バリュー指数は0.7%上昇。一方、グロース指数は2.1%下落し、金利上昇局面に高成長株がアンダーパフォームする傾向にあるという投資家の見方を反映した。
ブライト・トレーディングのトレーダー、デニス・ディック氏は「成長株から資金が流出するのは当然のことだ。金利が上昇する環境下では成長株の魅力は薄れる」と指摘。「22年に向けて多くの不確定要素がある。FRBがタカ派姿勢を強め、パンチボウルを持ち去るだろう」と話した。
S&P主要セクターでは情報技術が2.9%下落。金融は1.2%高となった。11セクター中8セクターが上昇した。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35897.64 -29.79 -0.08 36036.28 36189.83 35778.21
前営業日終値 35927.43
ナスダック総合 15180.44 -385.15 -2.47 15629.08 15633.19 15119.49
前営業日終値 15565.58
S&P総合500種 4668.67 -41.18 -0.87 4719.13 4731.99 4651.89
前営業日終値 4709.85
ダウ輸送株20種 16001.33 -102.67 -0.64
ダウ公共株15種 962.87 +5.61 +0.59
フィラデルフィア半導体 3766.32 -168.14 -4.27
VIX指数 20.57 +1.28 +6.64
S&P一般消費財 1552.64 -35.41 -2.23
S&P素材 555.81 +5.73 +1.04
S&P工業 878.92 +0.45 +0.05
S&P主要消費財 793.61 +4.35 +0.55
S&P金融 654.23 +7.81 +1.21
S&P不動産 312.59 +1.26 +0.41
S&Pエネルギー 418.06 +2.73 +0.66
S&Pヘルスケア 1614.64 +9.28 +0.58
S&P通信サービス 264.73 -1.54 -0.58
S&P情報技術 2963.95 -87.38 -2.86
S&P公益事業 358.96 +1.75 +0.49
NYSE出来高 12.13億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28810 - 190 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 28745 - 255 大阪比
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