- 2022/01/14 掲載
NTTドコモなど、5Gを活用しモバイル通信でリモートからアニメCGを制作する実験に成功
本環境により、アニメCG、建設BIM、製造デザインCAD、金融、メディアなどの業界で使われている高性能なパソコンをオフィス以外の場所に持ち運ぶことなく、一般的なパソコンおよびタブレット、スマートフォンを用いてセキュリティーの高いモバイル通信環境にて業務を行えるようになります。
アニメCGの制作現場は旧来のオフィスでの制作活動が一般的でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、在宅での制作活動への対応が必要となりました。しかし、アニメCG制作は、ワークステーション相当の性能を持つパソコンを準備する必要があり、在宅ではオフィス環境と同等の性能および操作性を持つリモート環境を用意することができないため、制作活動の遅れに直結する課題がありました。また同時に、制作活動は閉じられたネットワーク環境で行う必要があり、非常に高いセキュリティーレベルが求められるという課題もあります。
本実証では、ドコモが提供するクラウド基盤サービス「ドコモオープンイノベーションクラウド(R)」(※2)に、高性能なNVIDIA GPUとスプラッシュトップのリモートコンピューティング技術を用いたエッジサーバーを構築し、5G SAで「クラウドダイレクト(TM)」(※3)による閉域接続を行い、最大4Kの解像度と高フレームレート(60fps)の画面転送を実現しました。
今回、アニメCG業界での利用を想定し、カラーに所属するクリエーターが、ワコムが提供する液晶ペンタブレットを用いて、高解像度・高フレームレートで液晶ペンタブレットにおけるデジタルペンの筆圧および傾きなどの信号を検知し、オフィス環境と同等の操作性で描画も円滑に行えることを確認しました。
※1 2021年12月時点 スプラッシュトップ株式会社調べ
※2 「ドコモオープンイノベーションクラウド」は、5G 時代に求められる低遅延、高セキュリティーなど MEC(Multi‐access Edge Computing)の特長を持つクラウドサービスです。(各種条件により遅延時間は変動するため、ネットワークの伝送遅延が 必ず一定以下になるといった保証をするものではありません)
※3 「クラウドダイレクト」は、接続端末とクラウド基盤を直結して通信経路を最適化することで、5Gによる低遅延・高セキュリティー通信を実現するサービスです。
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