- 2022/01/17 掲載
中国当局、大型MMFの規制強化 アント傘下ファンドに影響も
「大型」の定義については、純資産残高が2000億元(314億9000万ドル)以上、あるいは5000万人以上が投資しているファンドとした。
アリババ集団の関連金融会社アント・グループ傘下の余額宝は純資産残高が9月末時点で7646億元に上る国内最大のMMF。
証監会の声明によると、新たなルールは「ファンドマネジャーのリスク管理能力を高め、商品の耐性を改善し、安全と流動性の確保につながる見通し」だと説明した。特定の会社には言及しなかった。
中国当局はアントに抜本的な再編を要求してきた。中国人民銀行(中央銀行)は昨年4月、アントに対し余額宝の規模縮小を求めた。かつては世界最大のMMFだった余額宝の資産残高は2018年序盤に付けたピークの1兆7000億元から現在は半分以下に減っている。
新ルールは、大型MMFは「むやみに拡大すべきではない」と規定。ファンドマネジャーの報酬をファンドの規模と連動する行為も禁じた。
さらに、ファンドマネジャーに対し、資産管理手数料の40%をリスク準備金として積み立て、今まで以上に厳格なリスク管理措置を導入し、ストレステスト(健全性審査)の頻度を高めるよう求めた。
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