- 2022/01/29 掲載
米銀バンカメ、年内7回の25bpの利上げを予想
バンカメのエコノミストは「FRBは深刻に後手に回っていると認めた」と指摘。積極的な引き締めによる経済への影響は遅れて出てくると予想されるとし、「2023年の経済成長に対する重しになる」との見方を示した。
FRBは25─26日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、3月に利上げする可能性を示すとともに、資産買い入れを予定通り同月に終了すると確認。パウエル議長は物価高は改善していないとして、インフレの抑制へ引き締めを着実に進める姿勢を鮮明にした。
これを受け利上げ見通しを修正する動きが相次いでおり、年内の利上げ回数について、BNPパリバは最大6回、ドイツ銀行は5回、TDセキュリティーズは4回としている。
フェデラル・ファンド(FF)金利先物は年内に約5回の利上げが実施されるとの予想を織り込む水準にある。
バンカメは物価動向について、22年第4・四半期の個人消費支出(PCE)価格指数の伸びの予想を3.0%とし、従来の2.6%から上方修正。「失業率が予想より速く改善し、供給網の混乱が予想より長く継続すると見通されていることで、物価は一段と上昇する」とした。
22年の米経済成長率見通しは3.6%とし、4.0%から下方修正。「需給を巡る要因を踏まえると、今年の経済成長は弱含む」とした。
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