- 2022/01/31 掲載
東レ、樹脂製品で不適切行為=安全規格と異なる製造・販売
東レは31日、家電や自動車用途など幅広く使われている樹脂製品の一部で、第三者機関で取得した安全性規格とは異なる製品を製造・販売していたと発表した。社内で実施した品質に関するアンケート調査を通じ昨年12月下旬に発覚。同社は問題の期間について「少なくとも10年ぐらいあったのではないか」としている。
問題の発覚を受け、同日付で有識者による調査委員会を設置。今回の問題に対する調査と原因究明に加え、グループ全体で認証に関する調査を行う。
不適切な行為が確認されたのは、ナイロン樹脂など6製品。米国の第三者機関で難燃性に関する安全規格「UL94」を取得しているが、登録とは異なる組成の製品を製造・販売していた。また、第三者機関による抜き打ち検査では、千葉工場(千葉県市原市)と名古屋事業場(名古屋市)で試験用サンプルを提出していた。
2020年度に販売された不適切な製品は110品種約4万9000トン。このうち1割弱で難燃性が登録基準に達していないとしており、販売先の約80社に事情を説明している。
【時事通信社】
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