- 2022/02/04 掲載
米ISM非製造業指数、1月は59.9に低下 11カ月ぶり低水準
新型コロナウイルスの感染再拡大で、接触機会の多い事業の需要が減少し、労働者が自宅にとどまったことが背景にある。
指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。サービス業は米経済の3分の2超を占めている。
サービス業の減速は、新型コロナのオミクロン変異株の感染拡大を受けて1月に経済がかなり勢いを失ったことを示す最新の兆候となる。
ISMが1日発表した1月の製造業景気指数は20年11月以来、1年2カ月ぶりの低水準となった。2日に発表されたADP全米雇用報告によると、1月の民間部門雇用者数は20年12月以来の減少となった。
21年第4・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比6.9%増。21年通年の実質GDPも前年より5.7%増え、伸び率は1984年以来の大きさだった。
22年第1・四半期の成長率予測は、ほとんどが2.0%を下回っている。ただ、ビジネスの混乱はおそらく収束し、オミクロン株の感染の波が収まるにつれて回復が予想される。
ロイターによる公式データの分析によると、米国の新型コロナ新規感染者数は1日平均43万3601人で、1月中旬の70万人超から大幅に減少している。
1月のISMの非製造業新規受注指数は61.7で、11カ月ぶり低水準となった。12月は62.1だった。
雇用者指数は52.3で、7カ月ぶりの低水準。12月は54.7だった。
この低下は欠勤や労働者不足を反映している可能性が高く、1月の雇用増加が鈍化したことを示唆している。
サービス業の雇用が減速し、12月に見られたサプライチェーンの改善は一部停滞した。受注残高の増加ペースは鈍化したが、供給業者の納入を示す指数は65.7と、12月の63.9から上昇した。
同指数が50を上回ると納入に時間がかかっていることを示す。
仕入れ価格を示す指数は82.3と依然高いものの、12月の83.9から低下した。
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