- 2022/02/04 掲載
米国株式市場=反落、メタの業績見通しが重し
[3日 ロイター] - 米国株式市場は5営業日ぶりに反落して取引を終えた。フェイスブックを手掛けるメタ・プラットフォームズが業績見通しへの失望感から急落し、他のIT大手の好決算を受けたこのところの相場回復にストップがかかった。
メタが前日に発表した第1・四半期の売上高見通しは市場予想を下回り、同社はその理由として、アップルのプライバシー規約変更や中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」などとの競争激化を挙げた。
メタの株価は26.4%急落し、ロイターの算出によると、時価総額は2000億ドル超減少。米企業が1日で失った時価総額としては、アップルが2020年9月3日に記録した1800億ドルを超えて過去最大となった。
ロイターの算出によると、メタの下落でナスダックの時価総額は0.9%、S&P500の時価総額は0.6%、それぞれ減少。この日の下落率はナスダックが20年9月、S&P500が21年2月以来の大きさとなった。
他のソーシャルメディア企業も売られ、ツイッターは5.6%安。ピンタレストは10.3%、スナップは23.6%、それぞれ急落した。
IT大手のアルファベットやマイクロソフトも3%超下落。アマゾン・ドット・コムは引け後の決算発表を前に7.8%安となった。
BNPパリバの米国株・デリバティブ担当ストラテジスト、マクスウェル・グリナコフ氏は「決算発表で恩恵を受ける銘柄と罰せられる銘柄に分かれており、市場は力強い業績の伸びを達成し続ける企業に恩恵を与える」と指摘。「金利が上昇する環境の中、今年は質の高い銘柄と利益を生まない質の低い銘柄の差が拡大していくだろう」と述べた。
決済大手ペイパル・ホールディングスの決算を嫌気して前日に売られたフィンテック銘柄はこの日も軟調。これらの銘柄は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴うデジタル決済の普及で恩恵を受けたが、高バリュエーションが今年も正当化されるか疑問視する声が上がっている。
ペイパルは6.2%安。ブロック、アファーム・ホールディングス、ソフィ・テクノロジーズは4.9─11%下落した。
一方、TモバイルUSは決算と業績見通しを好感して10.2%高となった。
米取引所の合算出来高は108億5000万株。直近20営業日の平均は123億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35111.16 -518.17 -1.45 35520.08 35535.94 35071.06
前営業日終値 35629.33
ナスダック総合 13878.82 -538.73 -3.74 14045.83 14207.89 13851.75
前営業日終値 14417.55
S&P総合500種 4477.44 -111.94 -2.44 4535.41 4542.88 4470.39
前営業日終値 4589.38
ダウ輸送株20種 15469.08 -270.74 -1.72
ダウ公共株15種 950.60 -4.63 -0.48
フィラデルフィア半導体 3432.55 -164.62 -4.58
VIX指数 24.35 +2.26 +10.23
S&P一般消費財 1403.89 -51.98 -3.57
S&P素材 531.11 -9.59 -1.77
S&P工業 855.65 -14.56 -1.67
S&P主要消費財 801.36 +0.11 +0.01
S&P金融 655.53 -7.65 -1.15
S&P不動産 296.42 -3.30 -1.10
S&Pエネルギー 517.29 -5.43 -1.04
S&Pヘルスケア 1546.99 -7.04 -0.45
S&P通信サービス 243.58 -17.86 -6.83
S&P情報技術 2785.75 -88.12 -3.07
S&P公益事業 350.71 -1.54 -0.44
NYSE出来高 9.75億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26960 - 240 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 26945 - 255 大阪比
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