米家計への圧迫浮き彫り、ＣＰＩ40年ぶり高い伸びで＝バイデン氏

［１０日　ロイター］ - バイデン米大統領は１０日、朝方発表された１月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）が約４０年ぶりの伸びとなったことを受け、国民の家計が圧迫されている状況が改めて浮き彫りになったという認識を示した。

バイデン大統領は「われわれは利用可能な全ての手段を駆使し、対応している」と強調した上で、「この苦境を乗り越える兆候も見られる」と述べた。インフレが年末までに緩和することが予想されているとも指摘した。

さらに、政権の政策によって新規失業保険申請件数の減少が続いているとし、「真の進展」の兆候と強調した。

１月の米消費者物価指数（ＣＰＩ、季節調整済み）は前年同月比７．５％上昇し、伸び率は１９８２年２月以来の高さとなった。上昇率は４カ月連続で６％を超えた。２１年１２月は７．０％だった。

また、米労働省が発表した２月５日までの１週間の新規失業保険申請件数（季節調整済み）は前週比１万６０００件減の２２万３０００件となった。減少は３週連続。