- 2022/02/14 掲載
午後3時のドル115円半ばで横ばい、日本株安やウクライナ情勢が重し
ウクライナ情勢が緊迫感を増す中、金融市場ではリスク回避で安全資産とされる円が買われやすくなっており、クロス円などとともにドルも上値の重さが意識されている。
先週末に公表された米消費者物価指数(CPI)が強い伸びを示したことで、マーケットでは米連邦準備理事会(FRB)が3月にも50bp(ベーシスポイント)の利上げに踏み切るとの見方も出ている。利上げ観測が強まっている上、日銀の指し値オペ実施も円安の材料ではあるが、シティグループ証券のチーフFXストラテジスト・高島修氏は地政学リスクの高まりがドル/円の上値を抑えていると指摘、「目先はすぐに116円を突破する雰囲気ではない」とみている。
日銀が実施した指し値オペは今のところ外為市場への影響はみられていないが、海外勢がどのような反応を示すか注目する声もある。
SMBC信託銀行のマーケットアナリスト、合澤史登氏は、長期金利の上昇を抑制する指し値オペ実施で、「金融緩和を継続する日本と、正常化が進む日本以外の国とで、改めて方向性の違いが印象付けられた」と指摘。市場予想通りの結果となったことで国内投資家の反応は薄かったが、「ロンドン市場やニューヨーク市場で円売り圧力が強まるか見極めたい」という。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 115.42/44 1.1350/54 131.02/06
午前9時現在 115.57/59 1.1362/66 131.34/38
NY午後5時 115.41/44 1.1349/53 130.97/01
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