- 2022/02/15 掲載
米短期金利先物、3月FOMC前の利上げ確率低下
米セントルイス地区連銀のブラード総裁は10日、ブルームバーグに対し、FOMC会合間の利上げという考えにオープンな姿勢を示した。
だが、同総裁は14日のCNBCとのインタビューではこの考えを繰り返さず、7月1日までに100ベーシスポイント(bp)の利上げが必要という見解を改めて示した。
14日午後序盤の取引で、FF金利先物(2月限)が織り込む3月FOMCまでの25bp利上げ確率はわずか3%となった。10日にはブラード総裁の発言を受けて一時30%まで上昇していた。
ライトソンのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏はリポートで「会合間の利上げの可能性はそもそも低かった」と指摘。「会合間の緊急措置の主な目的は、信頼感を高め、経済への一段の打撃につながり得る金融市場の動揺に歯止めをかけることだ。会合間の大半の措置が利上げではなく利下げなのはそのためだ」とした。
その上で、長期のインフレ期待が制御不能になれば、会合間の行動を支持する議論もあり得るが「長期のインフレ期待はここ数十年の範囲内にあり、パニックの様相を呈すことで得られる明白な利点はない」と指摘した。
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