- 2022/02/15 掲載
米メタ株、資産家やヘッジファンドなどが10─12月に大量売却=資料
メタ株は決算発表をきっかけに、今年2月3日に売り込まれて26%急落し、時価総額が2000億ドル余り消失した。
米証券取引委員会(SEC)届出書によると、クーパーマン氏は保有していたメタ株2万2000株を全て売却し、ローン・パイン・キャピタルは保有株の半分に相当する約190万株を手放した。ポーレン・キャピタルは280万株前後を売却したが、メタ株は依然、保有する株式の中で3番目に多かった。
機関投資家は高騰が続いたテクノロジー株からこのところ距離を置きつつあった。高インフレへの懸念を背景に、投資家は今決算発表シーズンで業績が市場予想を超えなかった企業に売りを浴びせ、予想より好調だった企業に買いを集中させた。
資産家レイ・ダリオ氏率いるヘッジファンドのブリッジウォーター・アソシエーツは10─12月に動画配信のネットフリックスの保有株を全て売却した。キャピタル・リサーチ・グローバル・インベスターズは同社株318万4727株を売却しており、データ分析会社ホエールウィズダムによると、売却株数はどの企業よりも多かった。
ネットフリックスは今年第1・四半期の新規契約者数見通しが市場予想を下回ったため、株価が1月21日に20%急落。年初からは34%下げている。
対照的に、アマゾン・ドット・コムは2月初めの決算発表が好感され、株価が13.5%急伸し、時価総額は1日当たりで過去最大となる1900億ドル増加した。
ポーレン・キャピタルなどは10─12月期にアマゾン株を買い増しているため、恩恵を受けた可能性がある。
SEC届出書は10─12月期に関するもので、12月末以降に株式の売買があったかどうかは分からない。
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