- 2022/02/15 掲載
マレリ、再生へ私的整理検討=自動車部品大手、負債1.1兆円
自動車部品大手のマレリ(旧カルソニックカンセイ)が私的整理の一種、事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)の申請に向け、取引銀行と調整に入ったことが15日、分かった。日産自動車など取引先とも調整し、3月初めの申請を目指す。金融機関に対する負債額は総額1兆1000億円に上り、債権放棄の対象となる可能性がある。
マレリは主要取引先の日産の業績低迷に加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う海外自動車メーカーからの受注減少で収益が大幅に悪化した。複数の金融関係者によると、マレリは主要取引銀行のみずほ銀行に支援を要請。みずほ銀は三井住友銀行や三菱UFJ銀行など約30の取引金融機関と調整を始めた。
マレリはADR申請後、事業・資本の再構築や債権放棄を柱とした再生計画の策定を進める。当面の資金繰りのため、取引各行からつなぎ融資を受けることなども検討する。
【時事通信社】
関連コンテンツ
PR
PR
PR