- 2022/02/17 掲載
米国債の変動リスク指数、約2年ぶり高水準 流動性懸念浮上
ICE・BofA・ムーブ指数は14日に102に上昇し、2020年3月以来の高水準を記録した。
これを受けて、23兆ドル規模の米国債市場の流動性を巡る懸念が浮上した。ボラティリティーが高まると投資家の慎重姿勢は強まる傾向にある。
セージ・アドバイザリーの債券ポートフォリオマネージャー、ライアン・オマリー氏は「金利はどこに向かっているか、また、それがクレジット市場にもたらす影響、全般的なリスクついて人々は懸念している」と述べ、「ディーラー(や投資家)は非常に消極的で、流動性は低くなっている」と説明した。
米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げ観測を背景に、米国債価格は今年に入り大幅に下落した。指標となる10年米国債の利回りは年初の1.5%から急上昇し、先週には19年8月以来となる2%台を付けた。
クレディ・スイスのトレーディング・ストラテジスト、ジョナサン・コーン氏は「流動性が低下し市場の厚みが失われている兆候が、ボラティリティー要因となる可能性がある」と指摘した。
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