- 2022/02/18 掲載
午前の日経平均は続落、安値からは戻りも
17日の米国株式市場で主要3株価指数が大幅安。日経平均は世界的なリスクオフムードの流れに押され、心理的節目の2万7000円割れとなる場面があった。ただ、その後は80円安まで下げ幅を縮小。ウクライナ情勢のヘッドラインに反応する神経質な展開となった。
ブリンケン米国務長官は、ロシアがウクライナに侵攻しないことを条件に、ロシアのラブロフ外相による来週の会談要請を受諾した。米国務省が17日、発表した。その後も「バイデン米大統領がウクライナ国境でのロシア軍の集結を巡り欧州首脳らと会談」とホワイトハウスが発表するなどヘッドラインが相次いだ。
市場では「ウクライナ情勢を巡りマーケットは一喜一憂。何が真実かわからない状態で、投資家は劇を見せつけられているよう」(国内証券)との声が聞かれる。警戒感は和らぎ始めているものの、週末に事態が悪化する可能性もあり、後場は手仕舞い売りが優勢となる可能性もあるという。
個別では、東京エレクトロン、ファナック、アドバンテスト、リクルートホールディングス、日東電工などが大幅安。5銘柄で日経平均を約137円押し下げた。半面、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループはしっかりだった。
TOPIXは0.43%安の1922.99ポイントで午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆5110億円だった。東証33業種では、鉱業、ゴム製品、銀行業、空運業などの21業種が値下がり。海運業、輸送用機器、鉄鋼などの12業種は値上がりした。
東証1部の騰落数は、値上がりは780銘柄(35%)、値下がりは1279銘柄(58%)、変わらずは121銘柄(5%)だった。
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