- 2025/05/14 掲載
米ボーイング、4月の納入はほぼ倍増 4カ月連続で40機超
[シアトル 13日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは13日、4月の商業用ジェット機の納入が45機と、前年同月(24機)からほぼ倍増したと発表した。3月は41機だった。
納入機数は米金融市場関係者が注目している。航空機メーカーは納入時に売り上げの大半を回収するからだ。長年の危機や製造問題により、ボーイングは多額の負債を抱えており、現金確保のために納入を増やす必要に迫られている。
4月分には、中国の航空会社向けの2機が含まれている。これらは米中貿易戦争を受け、中国政府が受け取り停止の指示を出す前に納入された。
また、中国東方航空の親会社が所有するCESリーシングに777型機ベースの貨物機、中国南方航空に737MAXが1機納入された。
トランプ米大統領が4月に対中追加関税を打ち出した際、737MAXの4機は納入前の内装や塗装などの作業を中国浙江省舟山市の拠点で行っていた。中国が納品の受け取りを停止した後、4機はシアトルに戻り、現在、ワシントン州モーゼスレイクに駐機している。
ボーイングのケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は先月行われた四半期決算発表時の電話会見で、今年の中国向けの納入が約50機になるとの見通しを示していた。
中国の航空会社からの受注はボーイング商業機受注残の約10%に相当する。
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