- 2022/02/18 掲載
ビール大手、3社が損益改善=キリンはミャンマー撤退響く―21年12月期
ビール大手4社の2021年12月期連結決算(国際会計基準)が18日、出そろった。コロナ禍で国内で業務用ビールの販売低迷が続いたものの、撤退を決めたミャンマーでのビール事業で損失を計上したキリンホールディングスを除く3社は損益が改善した。22年12月期は各社とも業務用の持ち直しを前提に、増収を見込む。
サントリーホールディングスの21年12月期は欧州やアジアで清涼飲料事業が伸び、増収増益。新浪剛史社長は「海外での売り上げ回復がグループをけん引した」と述べた。アサヒグループホールディングスは傘下のオーストラリア大手ビールの販売が好調で、売上高に当たる売上収益と純利益は11年の持ち株会社制移行後で最高だった。サッポロホールディングスは不動産の売却効果で純損益が黒字転換した。
一方、キリンはミャンマーのビール事業で416億円の損失が発生し、減益となった。磯崎功典社長は「グローバル展開を諦めたわけではない」とした上で、「海外事業が難しいことは痛感している」と漏らした。
【時事通信社】
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