• 2022/02/24 掲載

インフレが今年の市場に最も影響=JPモルガン機関投資家調査

ロイター

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[ロンドン 23日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが23日に発表した機関投資家への年次調査で、世界市場で2022年に最も大きな影響を与えるのはインフレとの回答が48%で首位となった。前年の首位は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)だった。

一方、日常の取引での最大の課題は流動性との回答が6年連続で首位になった。

21年11月末に調査し、718の機関投資家が回答した。

市場では昨年終盤から政策金利が引き上げられるとの予想が高まってきたが、主要国がインフレ率の上昇に苦慮し、インフレ傾向が一過性になるとの期待感はここ数週間で後退した。

次に影響が大きい要因は経済的混乱、パンデミックとなり、それぞれ13%だった。

JPモルガンのFICC電子商取引部門の責任者スコット・ワッカー氏は「ここ10年超にわたってインフレがテーマでなかったことを考えると、こうした注目や懸念は市場の動きや変動の増加につながると予想される」と指摘した。

電子取引は近年増加し、全ての資産クラスのトレーダーが増加傾向は今後2年間続くと予想した。

今後1年間の市場形成に大きな影響を与えるものとして、携帯型端末を使った取引アプリを挙げたのはトレーダーの29%だった。

3年以内に取引の未来を形成する最も影響力ある要因として、人工知能(AI)と機械学習が半数近くを占めて首位となった。続いてブロックチェーンが24%。

外国為替取引で電子取引を利用している人の割合は69%となり、債券市場での割合を上回った。外貨取引のトレーダーは、外貨取引に占める電子取引の割合が23年までに85%へ高まると予想している。

金利とクレジットのトレーダーは、電子取引の割合が17%増加すると予想した。

ワッカー氏は「クレジットはアルゴリズム取引の新たなフロンティア市場で、クレジットで多くの新たな技術が出現している」と言及した。

アルゴリズム取引は、高速コンピューティングソフトウエアを使って市場取引をするビジネス。近年は変動性が高い市場で強力なツールとなっている。

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