- 2022/03/08 掲載
米シェール生産のオアシスとホワイティングが合併 60億ドル規模
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によるエネルギー価格の暴落を受けて2020年に連邦破産法11条の適用を申請していた両社の合併は、原油価格が過去最高となる中で実施される。
ロイターは6日、事情に詳しい関係筋の話として両社が近く合併する可能性があると報じていた。
時間外取引でオアシスの株価は6.2%上昇し、ホワイティングは6%上昇した。
両社によると、合併後はノースダコタ州とモンタナ州にまたがるウィリストン盆地に油田を構え、約97万2000エーカーに広がる資産と、原油換算で日量16万7800バレルの生産能力を持つことになる。
この合併により、ホワイティングの株主はオアシスの普通株式0.5774株を取得し1株当たり6.25ドルの現金を受け取ることになり、合併後の株式価値は35億2000万ドルとなる。
22年下期に予定されている合併完了後、完全希薄化ベースでホワイティングの株主は統合会社の約53%、オアシスの株主は約47%を所有する。
また、オアシス株主は合併完了後に1株当たり15ドルの特別配当を受け取る。
合併企業の会長にはホワイティングのリン・ピーターソン最高経営責任者(CEO)が就任し、CEOにはオアシスのダニー・ブラウンCEOが就任する。
米欧がロシアからの原油輸入禁止を検討しており、イラン産原油の世界への輸出再開が遅れた場合の供給不足が懸念される中、北海ブレント原油先物は7日に08年以来の高値を付けた。
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