- 2022/03/24 掲載
午前の日経平均は反落、インフレ警戒が重し 連騰の反動も
日経平均は反落して寄り付いた。WTI原油先物が上昇する中、一時415円54銭安の2万7624円62銭に下げを拡大する場面もあった。きょうは主要国(G7)首脳会議、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開催される。ロシアに対する追加制裁が見込まれ「エネルギーの供給制約への思惑が強まりかねない」(国内証券)との警戒感も聞かれた。
前日までの7連騰で2800円超上昇しており、利益確定や戻り待ちの売りが出やすかった。市場では「前日までの上昇は、腰の入った買いというより、買い戻しが中心だっただけに、過熱感も意識された。いったん押し目があるのはおかしくない」(証券ジャパンの大谷正之投資情報部部長)との声が聞かれた。
もっとも、売り一巡後は下げ渋った。配当権利付き最終日となる29日を前に、配当権利狙いや機関投資家のドレッシング買い、再投資への思惑など「需給面での下支えがありそうだ」(大谷氏)との見方も聞かれた。
TOPIXは0.99%安の1959.14ポイントで午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4938億3400万円だった。東証33業種では29業種が値下がりした。値下がり率の上位には海運業や小売業、建設業などが並んだ。値上がりは鉱業や非鉄金属、輸送用機器など4業種だった。
個別では、川崎汽船など海運株が大幅安となった。アドバンテストや村田製作所がさえなかったほか、ファーストリテイリングも安かった。一方、INPEXや住友金属鉱山がしっかり。自社株買いを発表したトヨタ自動車、ヤマハ発動機も堅調だった。
東証1部の騰落数は、値上がりが301銘柄(13%)、値下がりは1826銘柄(83%)、変わらずは53銘柄(2%)だった。
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