- 2022/03/24 掲載
日経平均は8日続伸、高値引け 後半急速に戻す
23日の米国株式市場は主要株価3指数がいずれも1%超下落して取引を終了。西側諸国の首脳がブリュッセルに集まり、ウクライナ侵攻を巡るロシアへの追加制裁が見込まれる中で原油価格が急騰したことを嫌気した。
他方、ロシアのプーチン大統領は23日、国内経済に大きな打撃を与えている西側の制裁に対抗し、「非友好国」に天然ガスの支払いをルーブル建てで行うよう要求した。
原油価格の急騰は、好地合いを継続していた日本株に悪影響を及ぼし、きょうは朝方から売り優勢の展開。きのうまで、押しらしい押しを入れず、高値警戒感も生じていたことも下げを加速させる要因となった。
しかし、原油が反落に転じると、再び買い戻す動きが活発化し、終盤は上値を追う動きとなり、結局、日経平均は高値引けとなった。
市場では「不透明感は残っているものの、期末が意識されていることで、ヘッジ売りをした向きの買い戻しや、配当狙いの買いが入ることで、株価が崩れる雰囲気は感じられない」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との声が聞かれる。
TOPIXは0.14%高。東証1部の売買代金は3兆1574億7900万円だった。東証33業種では、非鉄金属、鉱業、輸送用機器などが上昇し、海運業、建設業、不動産業などの下落が目立つ。
個別では、東京エレクトロンが買い進まれたほか、任天堂も堅調。ソフトバンクグループも堅調に推移したが、日本郵船、富士通などがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がり1097銘柄に対し、値下がりが977銘柄、変わらずが107銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28110.39 +70.23 27693.77 27624.62
─28110.39
TOPIX 1981.56 +2.86 1958.21 1952.45
─1981.56
東証出来高(万株) 124210 東証売買代金(億円) 31574.79
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