- 2022/03/31 掲載
ルーブルでの国債買戻し、ロシア投資家の差別解消が狙い=財務相
[30日 ロイター] - ロシアのシルアノフ財務相は30日、ドル建て国債を買い戻す計画について、国内の債券保有者に対する差別を解消することが目的と説明した。インターファクス通信が報じた。
ロシアの債券保有者は欧州の国際証券決済機関ユーロクリアに送られた資金を受け取れないことが理由という。
ロシア財務省は29日、4月4日に償還期限を迎える20億ドルのドル建て国債について、ルーブルで買い戻すと発表した。
ルシアノフ氏は、ユーロクリアへのアクセスをロシア国内の債券保有者は凍結されていると指摘。「こうした投資家を差別しないようルーブル建てで直接決済し、債券を買い戻すことを提案した」と述べた。
この件に関してユーロクリアからコメントは得られていない。
財務省は外国人投資家がどの程度所有しているかは明らかにしていないが、関係筋によると、ロシアの投資家が大部分を保有しているもよう。
関係筋は、財務省によるルーブルでの買い戻しを望まない保有者には、4月4日にドル建てで償還されるとしている。
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