- 2022/04/01 掲載
もみあいを想定、海外要因に左右される状況継続=来週の東京株式市場
日経平均の予想レンジは、2万7200円─2万8200円。
国内株式市場は名実ともに新年度入りしたものの、市場を取り巻く「新規の材料が見当たらず、方向感が見いだしにくい。ウクライナ情勢、原油価格などの動向に一喜一憂しながら、当面は上下に振れることになりそうだ」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)という。その意味で1日に発表される米雇用統計から目が離せない。
一方、需給面では、新年度入りで国内機関投資家の新規資金の流入期待がある上、4月は海外勢の現物買いが入るというアノマリーが注目されている。「需給面はそれほど悪くはない。新年度入り直後に買うかどうかはわからないが、こうした資金は株価が安くなれば買うという安心感がある」(国内証券)との声が聞かれ、需給面の下支えを期待する市場関係者は多いようだ。
テクニカル面では、日経平均の200日移動平均線が強力な上値抵抗線として意識されている。一方、下値に位置する75日移動平均線が支持線となりそうで「これらに挟まれ、当面は2万8000円近辺でのもみあいとなる可能性もある」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)という。
当面のスケジュールでは、4日から東証が新市場区分に移行する。2月期決算企業の本決算発表も相次ぎ、7日のセブン&アイ・ホールディングスが注目されそうだ。8日には安川電機の決算発表を控える。
海外では5日に米3月ISM非製造業景況指数、6日には3月15─16日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表が予定されている。
※経済指標予測[JP/FOR]
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