- 2022/04/01 掲載
KDDIガラケー「圏外」に=3G回線サービス先行終了―ソフトバンク24年、ドコモは26年
KDDIは1日、旧来型の携帯電話機「ガラケー」などで用いられる3G(第3世代移動通信システム)の回線サービスを終了した。KDDIの3G対応機は「圏外」表示となった。ソフトバンクは2024年1月下旬、NTTドコモは26年3月末に3Gサービスの終了を予定しており、3Gは今後数年で歴史に幕を下ろす。
KDDIによると、3Gの電波を止める作業は1日早朝までに終了した。KDDIの3G対応機ユーザーが事前に機種変更しなかった場合、1日で自動解約となるが、6月末までであれば同じ電話番号で4G(第4世代)や最新の5G(第5世代)回線の携帯電話サービスを申し込めるという。
ボタン操作に慣れた高齢者ら向けには、4G対応でガラケーと使い勝手が近い携帯電話機も販売されている。
日本の3Gサービスは、01年にドコモの「FOMA」から始まった。カメラ、テレビを視聴できるワンセグ機能、電子マネー機能の搭載など、日本メーカーの携帯電話機が独自の進化を遂げた時期とも重なる。しかし、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」などスマートフォンが登場し、日本メーカーが得意とした旧来型機は、独自の生態系進化を遂げたガラパゴス諸島にちなみ「ガラパゴス携帯電話」(ガラケー)と呼ばれるようになった。
【時事通信社】 〔写真説明〕KDDIの3G回線サービスが終了し、電波の送受信ができなくなった旧来型の携帯電話機「ガラケー」。画面の左上に「圏外」の表示が出ている=1日、東京都中央区
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