- 2022/04/03 掲載
ECB、第3四半期の資産買い入れ終了後に利上げ=シュナーベル氏
中期的なインフレ見通しが緩和しないという予想がデータで裏付けられれば、純資産購入は第3・四半期に終了すると指摘。「入ってくるデータを参照し、必要ならその後しばらく(some time)して金利を引き上げる」と語った。
「(政策)正常化のスピードは(ウクライナ)戦争の経済的影響に加え、インフレショックの深刻さと持続性に左右される」との見方を示した。
ウクライナ戦争で消費者の購買能力が低下し企業の設備投資が冷え込む中で金融引き締めを実施すれば、景気が腰折れする恐れがある。
しかしシュナーベル氏は、生産者物価の急上昇や、脱グローバル化など経済構造の変化、賃金上昇の可能性などを考慮すると、インフレが一段と高進するリスクがあると述べた。
高インフレの中、ECBは責務である物価安定を優先し、各国政府は的を絞った財政政策によって経済成長を下支えるべきと主張した。過度の緩和的な財政政策はECBの政策運営を複雑にするため避けるよう求めた。
中銀が責務を果たすと認識されていれば、インフレ期待を低下させて「より低い経済的コストでインフレを抑制することができる」との見解を示した。
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