- 2022/04/06 掲載
ECB、燃料コスト抑制へ利上げすれば失業増加=独経済研究所
ユーロ圏のインフレ率は7.5%と過去最高に達している。急速な物価上昇はECBがコントロールできない原油・ガス価格の高騰が主な要因だが、インフレ高進を受け政策引き締めを求める圧力が強まっている。
DIWはリサーチノートで「ドイツの時系列モデルは、利上げによって総合インフレ指数が0.2%、暖房・燃料価格が最大4%低下することを示している」と指摘。
「同時に利上げは鉱工業生産を妨げ、経済回復が鈍い中で失業増加につながるだろう」とした。
市場が年内に約60ベーシスポイント(bp)の利上げを織り込む中、ECBはウクライナでの戦争により不透明感が高まっているとして、利上げに関するコミットメントは表明していない。
DIWは「インフレが鈍化すれば、景気回復も失速するだろう。それでもECBが責務を果たし、必要な行動を取るということをしっかり伝えることが重要だ」とした。
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