- 2022/04/06 掲載
午前の日経平均は急反落、米国株安を嫌気 下値の目安下回る
5日の米国株式市場は反落。米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事が積極的な利上げを示唆する発言を行ったことを受け、ハイテク株などが下落した。ハイテク銘柄が中心のナスダック総合は約1カ月ぶりの大幅な下落率を記録。この流れが日本株にも波及し、朝方から幅広く売られ、時間の経過とともに下げ幅を拡大させた。
とりわけ、米株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前日比4%以上下落したことで、指数寄与度が高い半導体関連株が連れ安して、全体のムードをより悪化させた。日経平均は前日比で500円を超す大幅な下げとなっている。
市場では「ロシアに対する追加政策の影響が懸念されているようだ。投資家の不安心理を示すVIX指数が上昇し、リスク回避する動きが出ている」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声も聞かれた。
TOPIXは1.37%安で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆2680億8500万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品、銀行業を除く31業種が下落している。
個別では、東京エレクトロンなど半導体関連株の下げが目立つほか、トヨタ自動車など主力株も総じて軟調。ソフトバンクグループも反落した。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株がしっかり。
プライム市場の騰落数は、値上がり228銘柄(12%)に対し、値下がりが1566銘柄(85%)、変わらずが45銘柄(2%)だった。
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