- 2022/04/12 掲載
日経平均は続落486円安、米金融引き締めに警戒感
日経平均は寄り付きで200円超安と続落した後も下げ止まる気配を見せず、517円44銭安の2万6304円08銭まで下落した。米国での金融引き締め懸念が再び高まる中、コロナ感染拡大による中国の景気減速への警戒感も重しとなり、東京市場では半導体関連や電子部品などのハイテク株や、高PER(株価収益率)株、中国関連株など幅広い業種で売りが先行した。
T&Dアセットマネジメント浪岡宏チーフストラテジストは「市場には金融引き締めを十分に織り込めていないとの警戒感がある。注目される5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が日本のゴールデンウィークに重なることもあり、どうしても上値が重くなりやすい」との見方を示した。本格的な持ち直しは大型連休明けになるとみる市場関係者は多い。
TOPIXも続落し、1.38%安の1863.63ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆6353億2400万円だった。東証33業種では、値下がりは海運業、機械、精密機器、電気機器、医薬品など29業種。値上がりは空運業、情報・通信業などの4業種にとどまった。
個別では、中国関連とみられているファーストリテイリング、ファナック、ダイキン工業が大幅安。東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化学工業などの半導体関連も軟調。KDDI、ネクソン、セブン&アイ・ホールディングスはしっかりだった。
プライム市場の騰落数は、値上がり318銘柄(17%)に対し、値下がりが1473銘柄(80%)、変わらずが48銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 26334.98 -486.54 26606.87 26,304.08─26,674.86
TOPIX 1863.63 -26.01 1880.22 1,861.16─1,883.11
東証出来高(万株) 117586 東証売買代金(億円) 26353.24
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