- 2022/04/12 掲載
スリランカ、対外債務返済を一時停止へ=中銀総裁
[コロンボ 12日 ロイター] - スリランカ中央銀行は12日、ハードデフォルトを回避するため、対外債務の返済を一時停止すると表明した。限られた外貨準備が燃料など必需品の輸入に必要だとしている。
中銀のナンダラル・ウィラシンハ総裁は「債務返済は困難で不可能との結論に達した。最善の策は債務を再編してハードデフォルトを避けることだ」と記者団に述べた。
スリランカは国際通貨基金(IMF)とローンプログラムについて、来週協議を開始する。同国の外貨準備は3月末時点で19億3000万ドル。7月に満期を迎える10億ドルの国債を含め、今年は40億ドルの対外債務の返済が予定されている。
ウィラシンハ氏は対外債務の返済停止について「債権者と合意に至るまで、またIMFの支援が得られるまでの一時的なものだ」と説明した。
「われわれは必要不可欠な輸入品に焦点を当てる必要があり、対外債務の返済を懸念する必要はない」と述べた。
JPモルガンのアナリストは、スリランカの総債務返済額は2022年に70億ドルに達し、経常収支は約30億ドルの赤字になると予想している。
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