- 2022/04/12 掲載
午後3時のドルは125円半ばで底堅さ維持、財務相発言で一時下落
市場では、鈴木財務相の発言について「『緊張感を持って注視する』という言葉など、円安けん制トーンの強まりがドルの上値を抑える要因になった」(外為どっとコム総研の上席研究員・神田卓也氏)との声が聞かれた。神田氏は、こうした当局者の円安けん制発言は「ドルの手じまい売りを誘発することにはつながるが、ドル高/円安のトレンドを変えるまでには至らないのではないか」と指摘した。
今晩は米国で3月消費者物価指数(CPI)が公表予定となっており、内容次第では「黒田シーリング」として意識されている125.86円を超える可能性があるとの意見も出ていた。ロイター調査によると、3月の米CPIは前年比8.4%と前月の7.9%を上回ると予想されている。
ステート・ストリート銀行の東京支店・共同支店長、若林徳広氏は、「ドルが125.86円を超えた場合、次の上値としては130円も視野に入る」との見方を示す。ただ、125.86円より上の水準では流動性が薄くなることに加え、スプレッドの開きが大きいため、機械による取引でドル/円が大きく動いてしまうリスクに注意が必要だという。
ユーロ/ドルは1.0869ドル付近でもみあい、ユーロ/円は136.41円付近で底堅い展開が続いた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 125.49/51 1.0869/73 136.41/45
午前9時現在 125.47/49 1.0875/79 136.47/51
NY午後5時 125.35/39 1.0883/84 136.43/47
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