- 2022/04/13 掲載
米金利、中立水準まで迅速に引き上げ必要=リッチモンド連銀総裁
[12日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は12日、米連邦準備理事会(FRB)は借り入れコストが景気刺激にならない水準まで迅速に利上げすべきとの見方を示した。また、高インフレが持続すれば、さらに引き上げるべきとした。
「どこまで利上げする必要があるかは行き先に近づくまではっきりしない」としながらも、「目標を上回る最近のインフレ率に対処するため必要な措置を講じる」と強調した。
また「最善の短期的道筋は、中立レンジまで迅速に動いた上で、パンデミック(世界的大流行)下のインフレ圧力が和らぐか、インフレがどれほど持続的になったか見極めることだ。必要なら、さらなる行動が可能だ」と述べた。
多くのFRB当局者は、パンデミックに絡む労働力や原材料の供給制約が薄れれば、数十年にわたりインフレを下押ししていた圧力が再び強まると予想している。
一方、バーキン総裁は、企業が混乱への耐性を強めるためサプライチェーン(供給網)を再構築したり、高齢化社会への対応で政府の支出が拡大したり、人口増加の減速で労働力供給が引き続き制限されるなどした場合、物価上昇圧力は高止まりする可能性があると指摘。
将来的に高インフレがパンデミック前より一般的になれば、「インフレ期待を安定させるわれわれの取り組みは、最近のパターン以上の金融引き締めを行う期間が必要になる可能性がある」と述べた。
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