- 2022/04/13 掲載
午後3時のドルは実需の買いや米金利の上昇で堅調、約20年ぶり126円台に
米労働省が12日に発表した3月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比8.5%上昇した。伸びは前月(7.9%)から加速し、1981年12月以来の高さとなった。一方で、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は、前月比0.3%上昇。2月は0.5%上昇だった。
市場では「コア指数が予想よりも下振れたのはポジティブ材料。今後数カ月先のデータを見極めながらとなり、今回の結果だけで米金融政策のスタンスが大きく変わることはない」(外資系証券)と指摘する声が聞かれた。
りそなホールディングスのエコノミスト、村上太志氏は今後のドル円相場について、「米金利や原油先物価格は高止まりしており、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)まではドル円は上振れる可能性がある」と指摘した。6月にかけては120円ー125円内での推移に戻ってくる、との見方を示した。
鈴木俊一財務相は13日午前の衆院財務金融委員会で、最近の為替の動向について、為替の安定は重要であり急速な変動は望ましくないとした上で、「特に最近の円安の進行を含め、市場の動向や日本経済への影響を緊張感を持って注視したい」と述べた。
ただ市場の反応は薄かった。市場では「実際に政府が円買い介入に踏み切るのは想定しづらく、口先だけの介入も、何度も同じ発言が繰り返されると(市場への)インパクトは薄くなる」(トレイダーズ証券・市場部長、井口喜雄氏)との声が聞かれた。
ユーロ/ドルは1.0842/46ドル、ユーロ/円は136.17/21円と強含み。あすの欧州中央銀行(ECB)理事会を控える中、持ち高調整主体の値動きとなった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 125.59/61 1.0842/46 136.17/21
午前9時現在 125.42/44 1.0824/28 135.77/81
NY午後5時 125.35/38 1.0826/28 135.73/77
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