- 2022/04/26 掲載
午後3時のドルは128円近辺で一進一退、材料難で方向感乏しい
中国の新型コロナウイルス感染拡大抑制策のロックダウン(都市封鎖)による需要減退への懸念から資源価格が下落し、リスクオフの流れから金利が低下したとみられている。これに伴い、ドル/円も朝方は軟調に推移したが、市場では「ドルが下がったところでは買いたいという投資家が依然として多く、ドル/円の下落余地は限られているようだ」(国内証券)との声が聞かれた。
ニッセイ基礎研究所の上席エコノミスト、上野剛志氏は「中国のロックダウンによる景気減速懸念を受けて、これがデフレ圧力になるのかインフレ圧力になるのかは、現時点では不透明」と話す。ロックダウンの影響でサプライチェーンに悪影響が出れば、インフレ圧力が強まる一方、需要減退でデフレ圧力が強まれば、米金利も低下基調になり、ドル高抑制につながるという。
上野氏は「引き続き中国内のロックダウンが拡大するかや、米金利への影響を注視する必要がある」と指摘した。
ユーロは対ドル、対円で一進一退の展開が続いた。ユーロ/ドルは1.0730ドル付近、ユーロ/円は137.31円付近で推移。
T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネジャー、浪岡宏氏は「フランス大統領選を通過したばかりだが、次は6月の議会選挙に市場の関心が移っており、不透明感からなかなかユーロ買いが進まない状況」と話す。ただ、欧州中央銀行(ECB)が金融政策正常化を進めていることから、ユーロの一段安は見込みにくいという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 127.95/97 1.0730/34 137.31/35
午前9時現在 127.76/78 1.0711/15 136.86/90
NY午後5時 128.12/15 1.0711/15 137.24/28
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