- 2022/05/11 掲載
午後3時のドルは130円前半で値幅26銭、米国のCPIと金利動向見極め
米長期金利が横ばいで推移したことにつられて動意が乏しいかったとの指摘も聞かれた。
市場が注目する米CPIは、インフレのピークアウトを確認できるかが焦点となりそうだ。外為どっとコム総研の上席研究員・神田卓也氏は、「マーケットの一部では、米国のインフレが既にピークアウトしているのではないかという見方もあるようだ」と指摘する。また、「米10年債利回りも3%を超えたあたりから伸びが鈍化してきており、期待通りインフレが落ち着いているのか見極めたい」とし、指標の結果と、それに伴う米金利の動向に注目が集まっているという。
ロイターの事前調査によると、米CPI(季節調整済み)は前年同月比8.1%上昇、前月比0.2%の上昇と、前月(8.5%、1.2%)から伸びが鈍化する見込み。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.4%上昇と、前月の0.3%を上回ると予想されている。
一方、CPIの結果が市場予想を大きく下回った場合は、ドル高/円安の巻き戻しが入りやすいとの意見も聞かれた。トレイダーズ証券の市場部長・井口喜雄氏は、「仮に米CPIが市場予想を大きく下振れたら、これまでFRBのタカ派化期待を背景にドルが買われていた分、大きめの調整が入りやすい」と予想。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後につけた128円後半までドル/円が下落する可能性もあるとしている。
ユーロ/ドルは1.0544ドル付近、ユーロ/円は137.46円付近で、いずれもじり高となっている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 130.35/37 1.0544/48 137.46/50
午前9時現在 130.35/37 1.0527/31 137.25/29
NY午後5時 130.43/46 1.0527/31 137.32/36
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