- 2022/05/12 掲載
午前の日経平均は反落、米株安を嫌気 買い戻し活発化し下げ渋る
11日の米国株式市場は下落。ナスダック総合は3%を超える下げとなった。4月の米消費者物価指数(CPI)の結果はインフレがピークを打った可能性を示したものの依然として高く、米利上げや経済を巡る投資家の懸念を払拭するには至らなかった。
米市場の流れを受け、日本株も朝方から売り優勢の展開。好決算を発表した銘柄は引き続き物色されるものの、グロース株を中心に下値を模索する銘柄が多い。日経平均は10日の取引時間中に付けた直近の安値2万5773円83銭を割り込んだ。
ただ、売り一巡後は買い戻しが活発になり、前場中盤から全般的に下げ渋った。市場では「2万6000円を下回ると買い戻しが活発化することが確認された」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれる。
TOPIXは0.28%安で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆5678億9900万円だった。東証33業種では、情報・通信業、サービス業、医薬品などが下落したが、ゴム製品や石油・石炭製品の値上がりが目立つ。
個別では、東京エレクトロンなど半導体関連株が下落したほか、ソフトバンクグループが大幅安。日本郵船などの海運株もさえない。半面、トヨタ自動車が小反発した。
プライム市場の騰落数は、値上がり625銘柄(34%)に対し、値下がりが1134銘柄(61%)、変わらずが76銘柄(4%)だった。
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