- 2022/06/01 掲載
バイオなど3分野で提言=就任2年目、政権と「二人三脚」―十倉経団連会長
経団連の十倉雅和会長は、1日に会長就任2年目を迎えるのを前に報道各社のインタビューに応じた。持続可能な経済成長を実現するため、バイオやモビリティー(移動手段)など3分野で委員会を設置し、国際競争力強化に向けた提言を打ち出す。会長就任以降、「要望の多くが政府の政策に反映された」と振り返り、岸田文雄政権とは「二人三脚、車の両輪でやっていける」と自信を示した。
新たにつくる「バイオエコノミー委員会」は、医療、食料、環境など多岐にわたる分野で革新技術による課題解決を目指す。十倉氏は「欧米の後塵(こうじん)を拝しているバイオ分野の挽回を期す」と強調した。「モビリティ委員会」では、電気自動車や自動運転を念頭に、移動に関わる幅広い産業の強化を図る。近年、財界活動から距離を置いてきたトヨタ自動車の豊田章男社長を委員長に起用し「移動手段の充実で高齢化や人口減少などの社会課題も解決していく」と述べた。
「クリエイティブエコノミー委員会」では、インターネット上の仮想空間「メタバース」をはじめとする最新分野でコンテンツを拡充する。このほか、十倉氏は「中国は最も重要な経済パートナーの一つで、気候変動問題への参画も重要」と強調。日中国交正常化50周年となる今年、「交流促進実行委員会」を立ち上げ「しっかりと交流を進める」と表明した。
【時事通信社】 〔写真説明〕グループインタビューに答える経団連の十倉雅和会長=5月25日、東京都千代田区 〔写真説明〕グループインタビューに答える経団連の十倉雅和会長=5月25日、東京都千代田区
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