- 2022/06/03 掲載
午前の日経平均は反発、グロース株とファーストリテが牽引
日経平均は反発してスタートした後も上値を伸ばし、一時362円45銭高の2万7776円33銭に上昇した。TOPIXグロース指数はプラス0.66%だったが、同バリュー指数はマイナス0.07%で、グロース株が主導する上昇となった。
米ハイテク株高となる中、半導体製造装置関連や電子部品は総じて堅調。高PER(株価収益率)銘柄も堅調な動きが目立った。半面、百貨店やレジャー関連、空運、陸運といった経済再開(リオープン)関連株の一角は軟調で、主要な自動車株もさえない動きとなった。
ファーストリテイリングが5%超の大幅上昇となり、1銘柄で指数を約120円押し上げた。5月のユニクロ国内既存店売上高は前年比17.5%増加で2カ月連続の増加となったと2日に発表し、好感された。
日経平均は、心理的節目2万7500円や4月21日高値(2万7580円64銭)などを上回っており「節目を抜けて基調転換が意識されるが、イベントを控えた週末で警戒感もある」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との声が聞かれた。きょうは米国で5月雇用統計の発表を控えている。
TOPIXは0.27%高の1931.67ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆4150億6100万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や精密機器、非鉄金属など17業種で、値下がりは保険業や空運業、輸送用機器など16業種だった。
個別では、東京エレクトロンやTDKがしっかり。リクルートホールディングスやソフトバンクグループ、INPEXも高かった。一方、トヨタ自動車、ANAホールディングスは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1023銘柄(55%)、値下がりは733銘柄(39%)、変わらずは81銘柄(4%)だった。
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