- 2022/06/03 掲載
日経平均は反発、グロース株買い ファーストリテは5%超高
日経平均は寄り付きで反発した後も上げ幅を拡大し、362円45銭高の2万7776円33銭で高値をつけた。米国市場で過度な金融引き締めに対する警戒感が和らぎ、ハイテク株高となった流れに反応し、半導体製造装置関連や電子部品をはじめ、高PER(株価収益率)銘柄を中心に買いが先行した。
きょうは米国で5月雇用統計の発表を控えていることから、買い一巡後は模様眺めムードが強かった。日経平均はレンジ内での小動きが継続し、上下の値幅は161円47銭にとどまった。
市場では「米株高となったものの、雇用統計への警戒感は強く、株価は動きづらい。5月の平均時給など、インフレの加速を示唆する指数が注目されている」(国内証券)との声が聞かれた。
TOPIXは小幅に反発し0.35%高の1933.14ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆6793億3800万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業、精密機器、非鉄金属、石油・石炭製品など21業種で、値下がりは保険業、空運業、その他金融業など12業種だった。
個別では、ファーストリテイリングが5.86%高の6万6850円と大幅に続伸し、1銘柄で日経平均を約131円押し上げた。5月のユニクロ国内既存店売上高は前年比17.5%増加で2カ月連続の増加となったと2日に発表し、好感された。
そのほか、個別では東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、テルモ、リクルートホールディングスがしっかり。一方、デンソー、トヨタ自動車は利益確定売りに押された。
プライム市場の騰落数は、値上がり995銘柄(54%)に対し、値下がりが774銘柄(42%)、変わらずが68銘柄(3%)だった。
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