- 2022/06/03 掲載
午後3時のドルは129円後半、米指標で一段高の思惑
東京市場のドルは129円後半から130円前半付近で底堅く推移した。前日の米連邦準備理事会(FRB)ブレイナード副議長の発言が9月の利上げ期待を高め、米金利とドルが上昇したことで、きょうの米雇用統計も予想を上回れば、ドルは5月9日につけた「20年ぶり高値の奪回が視野に入る」(FX会社幹部)と、息巻く参加者は少なくない。
JPモルガン証券の試算でも、最近のドル/円相場は日米の10年金利差が10bp拡大すると、1.3─1.4円程度上昇する相関を維持しているといい「もし米10年金利が再び3%台に乗せれば、ドルは131円台まで上昇する計算になる」(為替調査部の中村颯介氏)という。
しかし、連続利上げをすでに織り込んだ米10年債利回りが、5月以降に頭打ちとなった3%台へ再び上昇して、一段高へ向かうとの見方はまだ少数。14─15日には米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり「仮に雇用統計の結果でドルが動いても、その動きは一時的なものにとどまるのではないか」(マネックス証券のチーフ・FXコンサルタント、吉田恒氏)との声もあった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 129.83/85 1.0752/56 139.61/65
午前9時現在 129.92/94 1.0749/53 139.67/71
NY午後5時 129.83/86 1.0745/49 139.59/60
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