- 2022/06/06 掲載
日経平均、続伸で3月30日以来の高値 円安やアジア株高で
この日の日経平均は前週末の米株の流れを引き継ぎ、反落して始まった。下げ幅は一時200円を超え、2万7523円95銭まで下落した。その後は円安基調やアジア株高のほか、時間外取引での米株先物の値動きも支援し、プラス圏に転換。指数寄与度の高いグロース(成長)株も持ち直し、心理的節目2万8000円手前の2万7979円54銭まで上値を伸ばした。
市場では「今までさえなかった小売業などの内需株を中心に、見直し買いがみられる。今後は参院選の公示などで選挙相場入りするため、まだ戻り余地がある」(みずほ証券の中村克彦シニアテクニカルアナリスト)との声が聞かれた。
TOPIXは0.31%高の1939.11ポイント。東証プライム市場の売買代金は2兆3223億7100万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品、空運業、陸運業などの23業種が値上がり、海運業、証券業、サービス業などの10業種が値下がりとなった。
個別では、ファーストリテイリング、東京エレクトロンなどの高PER(株価収益率)株やハイテク株の一角が持ち直したほか、第一三共、中外製薬などの医薬品株もしっかりだった。
観光需要喚起策GoToトラベルを再開する案が政府内で浮上しているとの報道を受け、オープンドア、エアトリ、エイチ・アイ・エス、ぐるなびなどの内需株も堅調だった。
半面、リクルートホールディングス、TDK、ソフトバンクグループなどはさえなかった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1029銘柄(56%)に対し、値下がりが713銘柄(38%)、変わらずが95銘柄(5%)だった。
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