- 2022/06/07 掲載
東芝のブラック指名委員、綿引氏に反論 株主2人「能力で評価」
東芝は28日の定時株主総会で取締役候補13人の選任案を諮る予定で、うち2人は主要株主ファンド、米ファラロン・キャピタル・マネジメントの今井英次郎氏と米エリオット・マネジメントのナビール・バンジー氏。
同じく社外取締役で指名委員会委員の綿引氏は、多様性や公平性、バランスの観点から、2人の選任に反対している。特に、社外取締役で指名委員会委員長のレイモンド・ゼイジ氏と今井氏のファラロン関係者2人を取締役に迎えることは、特定の株主に偏っていると主張している。
ブラック氏は、綿引氏の意見は尊重するとしたが、今井氏とナビール氏2人の選任に関しては「利益相反を防ぐための合意書を結んだので、利益相反となるようなことはない」と説明。「取締役会に偏りがあるとの指摘には反対」と述べた上で、「2人は取締役会に貢献する素晴らしい存在になる」との見解を示した。
同席した島田太郎社長は、執行を担う側として「(取締役候補を)判断する立場にない」と述べ、綿引氏の指摘に対して明言を避けた。一方、自身に課せられた役割は企業価値を高める施策を1つ1つ丁寧に進めていくことだとの認識を示し、「素晴らしいプランとその実行のみが問題を解決する」と語った。
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